伏見IVF乳腺うえだクリニック

乳がん検診の違いについて ―保険診療・自治体検診・自費検診―2026.02.16

こんにちは。伏見IVF乳腺うえだクリニック、乳腺外科医の上田知佳です。
最近は、夜中に仕事をすることがかなり増え、それに伴い、なぜか体重計の数字もなぜか増えてきております。なぜでしょう。
さすがにそろそろやばいで、、、と毎日ぶつぶつ言いながら、不摂生な生活が続いています。
気をつけなければと思いつつ、気付いたらこんな時間です。(現在夜中の4時・・・)
患者様からいただいたいい香りのボディーソープで癒やされたので、今日もなんとか最後まで頑張ります。

 

今回は久しぶりに乳がんについてのコラムです。
外来でよく聞かれる質問の答えを、分かりやすくご説明したいと思います。

 

 

乳がん検診には3つの種類があります

外来で乳がん検診をしておりますと、

「乳がん検診っていろいろあって違いがよく分かりません」
「市民検診?京都市の乳がん検診ってなんですか?」
「そもそも今日の診察は保険なんですか?」
「この検査は自費ですか?」

というご質問をよくいただきます。

今回は

  ●保険診療の乳腺外来
  ●自治体乳がん検診
  ●自費乳がん検診

この3つの違いについてご説明します。

 

まずは分かりやすくフローチャートで表現

症状と目的によって選び方が変わります。
分かりやすく図にします。

詳しくは下記、本文をご覧下さい。

 

症状がある場合は「保険診療の乳腺外来」

しこり・痛み・分泌物・違和感・かゆみ・乳房変形・ひきつれなど、何らかの症状がある方が受ける診療です。
以前からある症状でも、今回初めて出現した症状でも構いません。

まず問診を行い、必要時のみ先に診察・触診を行います。

その後
・マンモグラフィ(トモシンセシスも撮影可)
・乳腺エコー

など、医師が必要と判断した検査を行います。
その後、必ず医師の診察があります。(医師が乳房エコーを施行した際は、検査と診察を同時に行います)

その結果、追加精査が必要な方にはその旨お伝えし、後日、乳房MRI(提携医療機関にて)や、当日もしくは後日、細胞診や組織生検を行います。
追加精査は必要ないが、要経過観察と判断した場合は、半年(もしくは3ヶ月)後のフォローアップを指示することがあります。

これらは全て、ご本人の症状や診断結果に対して病名を付けて行う、保険診療です。
また、医師が指示した場合のフォローアップの受診も保険診療となります。

 

40歳から対象の「自治体乳がん検診」(京都市乳がん検診)

症状のない方を対象とした検診です。一般的に、“市民検診”や“市の乳がん検診”などと呼ばれるものがこれです。

京都市・京都府の乳がん検診では、

対象:40歳以上
頻度:2年に1回(※受診する年の12月31日時点で偶数の年齢の方が対象、例外あり)
検査:マンモグラフィのみ(※視触診やエコーはありません)
40代:2方向撮影(MLO+CC)
50歳以上:1方向撮影(MLO)

と定められています。

自治体検診の大きな目的は、乳がんで亡くなる方を減らすこと。
そのため、検査方法は「死亡率を減少させる有効性が証明されているマンモグラフィ単独」となっています。
つまり、最も効果的な画像検査のみに絞って、効率よく日本の女性を守りましょう、ということです。

言い方を変えると、予後に影響しない早期乳がんは発見できない可能性を秘めています。
40歳以上であっても、患者様によっては、マンモグラフィのみでは不十分な可能性があるということです。

なお、仮に自治体乳がん検診を受けられた場合でも、問診票にて「症状あり」に丸を付けますと、
必ず「要精査」(→後日保険診察へ)、の診断となる仕組みとなっています。

 

症状はないがマンモだけでは不安な方は「自費乳がん検診」

こちらも症状のない方が対象ですが、

・マンモグラフィだけでは不安な方
・高濃度乳房と言われたことがある方
・乳がん・卵巣癌・卵管癌・前立腺癌・膵臓癌・腹膜癌の家族歴がある方
・自身で行う検査を指定したい方

に向けて行う検診です。
少しでも症状があれば、保険診療が可能な場合がございますので、受診の際は一度ご相談下さい。

 

最後に

正直なところ、「完全な無症状の方」って、実は少ない、と思っています。
特に閉経前でしたら、月経のたびに乳房が張ったり痛んだりという症状は皆さんに良く起こりますし、
触ってみると、よく分からないけどなんとなくゴロゴロする場所がある、気がする・・・

そんな症状も、すべて“症状あり”でお越し頂いて結構です。

乳がんの典型的な症状とは違っても、そういった症状から強い乳腺症が見つかり、
定期的に経過を見ていると、数年後に癌が見つかった、などということも、割とよく経験しています。

“痛み”や“違和感”は、直接的な乳がんの症状には当てはまりませんし、
これらの症状を主訴に来られた方のほとんどが、異常なしの結果となるのも事実です。

でも、乳腺症の度合いは人それぞれですし、その症状が気になるか気にならないかも人それぞれです。
また、強い乳腺症が背景にある乳房に出現する乳がんは、一般検診では本当に見つけにくく、見逃されることがあります。
そういう意味でも、私は痛みや違和感、張り感などの症状も、「乳がんとは関係ない」と無視してしまうことをせず、
隠れた乳がんの可能性やリスクを探しに行く検査を心がけています。

ですので、どんな些細な症状でも結構ですので、一度ご受診してください。

☆症状がある方は、ネット予約で「乳腺外来」の予約へお進み下さい。
※2026年2月現在まだ予約は取れません
☆市民検診(自治体検診、京都市乳がん検診)のクーポン券をお持ちの方は、使用の有無に関わらずご持参下さい。
※2026年5月(開業)~11月(予定)の期間は、当院で自治体乳がん検診は受けられません※

 

とはいえ、これを読んでも、結局まだよく分からないと思います。

結論から言うと、とりあえず当院に初めて来られる方は、まずはお電話にてお問い合わせください。
2026年4月頃より、電話予約およびネット予約の受付の開始を予定しております。

 

引き続き、不妊治療や乳がん検診についての様々な情報を発信していきますので、これからもチェックしてください。
何でもご相談していただける、しやすい環境をご提供できますよう努めて参りますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

 

伏見IVF乳腺うえだクリニック 乳腺外来 上田知佳

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